メイキング
木目金
江戸時代に生まれた、色合いの異なる地金を何枚も交互に重ね、一つの塊にし手作業で、 打ち伸ばし掘り込むことによって、一点一点異なる木目状の模様と色が現われる、400年の歴史をもつ日本の伝統技法です。
って堅っ苦しい事を述べましたが、別に400年の歴史とか伝統工芸作るわけでも、木目金職人と名乗りたいわけでは無いんよ。 ただの作り手(笑)木目金に魅せられた木目金馬鹿が作るアクセサリー。 ただの作り手やからこそできる作品(邪道なモンや変なモンも含め)を楽しんでもらえたらなぁー うれしいなぁー
銀板、銅板、赤銅板を切る(ゴム手をして切るのは、脱脂作業の時間短縮の為なのよ) ひたすら切るー、たぶん話しかけられても気付かんのとちやうかなぁー |
接合しやすいよう表面の処理をして、酸化皮膜と油分の除去(ちょっと気を緩められる時間よー) |
ココからは、酸化が進むから素早くね。 時々テンパって順番まちがえそうになるわー |
炉を作ってバーナーで焼成。 あっついわー 汗止まらんわー 疲労のピークやわー |
焼成完了―――――!! |
ココからは力技――――― やっぱり熱っいわー 手首いわしそうやわー |
予定の厚になったら小さく切っちゃいます(いろんな柄を出したいんで) まだまだしんどいわー |
約1mmになって、木目金パーツの出来上がりー パーツのね これから、加工して木目金アクセサーリーになるんよ |
煮色着色
ロウ付けが終わって、研磨~仕上げしたのん さぁ~色あげぢゃー!!!てか、普通この段階ではピカピカにはせんのやけど… |
まず、煮込み液の材料(緑青、硫酸銅、明礬)と その他の道具たち… 水色の不気味な液体が 煮込み液!! (2本有るんは、配合を変えて作ってるから)大根も必須なんよー |
銅や銅合金は空気に触れると、すぐ茶色く酸化するんで、 本来、[胴刷り]するんが伝統技法?なんやろうけど… 邪道と言われようが「結果オーライ(笑)」ぢゃ |
煮込み液を土鍋で沸騰させて、大根おろしをガーゼで搾った おろし汁 を作る。 結構、このへんは段取りが重要なんよー。あっ!!大根は新鮮なのがおすすめ |
鏡面に仕上げた木目金を、素早くおろし汁に浸けて 煮込み液へダイブ (空気に触れると直ぐ酸化しよるから 素早くね) 弱い沸騰を持続させながら煮ていくん |
時々、煮込み液の濃度調節に お湯を足しながら、 |
煮てたら、銀面が黄色く変色するんで、こまめに重曹で磨く~おろし汁~煮るを…。もう少し赤銅が黒くなれば完成ぢゃ(笑) ワシは、短時間で黄色味が出てしまうようになったら なんとな~く?おろし汁を新しく交換してるん。(意味はないかもしれんけど…) |
トータル2時間くらい煮込んで、完成!! どや!!!! 色あげしたら、メリハリが効いたぢゃろ(笑) |
が...
ぶっちゃけ だいぶ端折ってるでーー(笑)
(地金の延方向、還元雰囲気で焼成する表面処理や炉の形状、煮込み液の配合...etcなど)
ここで説明した技法は ワシのやり方…やと思って下さい。