特別企画!!! シルバーリング(シンプルなん)が出来るまで その1

特別企画!! シルバーリングの出来るまで…

…と称して しばしのお付き合いを(笑)てか、今お受けしている フルオーダーのパーツ作りに必要な地金が 無くなったたから、ついでに(笑)撮影しながら制作したんよ。

…ってことで、早速 開始ーーーーーっ!!!


まずは、チョコ皿(地金溶解皿)の加工から… (チョコ皿落として割ってしもうたんで…(汗)ココから説明しまぁす)

① 素焼きのチョコ皿を水に浸した後、「ホウ砂-ホウシャ-」を山盛りに(量は適当…)して、炎をあてる

    
 (「ホウ砂」の代わりにフラックスでも、代用出来るけど…皿がベタベタになるからワシはやらん)

② しばらく炎をあててたら、 「ホウ砂」が溶けて液体に…その液体がチョコ皿全体に広がるように、皿を動かす

    
 (液体の「ホウ砂」が少々こぼれてもお構い無しぢゃ(笑))   

③ 「ホウ砂」のガラス質が皿全体に広がったら炎を止めて冷ました後、銀の地金(SV950)とチョっとの「ホウ砂」(量は適当) をチョコ皿にのせ…

    
 (銀の切り粉や削りカス、ロウ付け箇所のある地金は !!絶対!! 入れたらアカンよ(笑)質の悪いシルバーになってまうからね)

④ 一気に高温の炎で、溶解する。 (ココは豪快に!!!チマチマ炎を当ててたら中々溶けへんの)

    
 (溶解完了まで、炎を外したり…止めたりしたらアカンの。 炙りっぱなしで、手の甲とか熱いのを我慢ぢゃ!!!!)

⑤ 地金が溶けて球状になったら 割り箸でチョチョイとかき回して 表面や中の不純物を吸い取る

    
 (地金の量が少ないんで、わざわざ炭素棒とか使わんでも 割り箸で十分!! 理屈は一緒やから…)

⑥ 油を塗った「あけ型」「地金」一緒に炎で炙る。…んで、ころあいやなぁーって思ったら 一気に流し込む!!

    
 (この時少しでも「あけ型」に水分があると !!水蒸気爆発!! するから(笑) あっ!!笑えんなぁー)

⑦ ほい!!!これで、シルバーリングの元となる地金の塊 が出来たん(笑)

    
 (溶かした地金の肌はザラザラで銀らしくないんよ。)

 

ココからは、地金を 締める 作業!!! (地金を締める(叩き込む)ことで、銀の密度が増して 輝きも増すんよ。巣なんかも無くなるし…)


⑧ まず真っ赤に熱した銀の塊を 水の中へとダイブ!!!

         
 (銀は 急冷する事によって ナマされるん(柔らかくなる))

⑨ ナマした銀を デカイ唐紙-カラカミ-槌(ワシのは一寸二分)ぶっ叩く!!! んで、またナマす

     
 (普通、締める時は金槌の鏡(平たい方)ではなく 唐紙(尖がった方)で打つんよ)

⑩ ローラーに通る大きさになるまで ⑧~⑨を ひたすら繰り返す

 

画像省略!!!絵ヅラが上と一緒やーーー(苦笑)
 (どや!!!地味な作業ぢゃろ(笑)音はガチンガチンとうるさいけどなぁ…)

⑪ 通る太さの地金になったんで、角溝ローラーに通してはナマす の繰り返し。 (予定の太さになるまで少しずつ絞っていくんよ)

     
 (あの小さい銀の塊が、こんなに延びて長くなったんよ)

⑫ 予定の太さ(今回は4㎜角)になったら、ローラーのRで曲がった地金を 木槌で叩いて真っ直ぐに!!!

         
 (これで、シルバーリングの 仕込み が出来た(笑))

次回は この4㎜角の銀角棒を使って シンプルなシルバーリングの仕上げまで行います。 …っと、その前に足らんくなったフルオーダーのパーツ作らないかんがぁー(笑)。


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